Windows10の大型アップデート前には、メディア作成ツールを取得しよう

訂正（2017年10月20日）
本記事の中で、「過去のバージョンのメディア作成ツールを使って、対応するバージョンのインストールメディアを作成することは今でも可能のようです。」という記載を行いましたが、Creators Update（バージョン1703）以降のメディア作成ツールからは最新バージョンを使用しなければメディア作成を行えなくなりました。
そのため、Creators Update時点のメディア作成ツールのみを所持している場合、Creators Updateのメディアを新規で作成することができません。お詫びして訂正いたします。

Windows10 の次期大型アップデートであるFall Creators Updateの配信が10月17日から始まります。

配信が開始されると、Windows10 のメディア作成ツールのバージョンも現在のCreators UpdateからFall Creators Updateへ更新されてます。

メディア作成ツールとは、使用しているWindow10のパソコンの動作に不具合が生じた場合に、修復したり再インストールを行うためのインストールメディアを作成することができるツールです。

あまり注目されていないツールではありますが、大型アップデートの配信に伴い、こちらのツールもバージョンが変わっていきます。

常時、Microsoftのホームページに公開されているメディア作成ツールですが、なぜ、このタイミングで作成する必要があるのでしょうか？
メディア作成ツールの公開ページ（https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10）

普通に考えると「いつでも入手可能なら慌てて17日よりも前に準備していなくても、必要になった時や、時間の空いてるときに準備したらいいんじゃないの？」と思うと思います。

そう考えることは当然のことと思います。

しかし、当ブログでも何度か記載していますが、Windows10 の大型アップデートは、公開直後は様々な不具合が生じる可能性が高く、さらにアップデートしてみた結果、どうしても業務で使用しなくてはいけないソフトウェアがアップデート後に動作しなくなってしまうことも考えられます。

そうした場合に、これまで使い続けられていたCreators Updateへ戻すことを考えると思います。

しかし、17日を過ぎてMicrosoftのホームページからメディア作成ツールをダウンロードしても、ツール自体が最新のバージョンのものになっているため、前のバージョンに戻すことができないのです。

そのため、Fall Creators Updateの配信が開始される前に、Creators Updateのメディア作成ツールを取得しておく必要があるのです。

メディア作成ツールは、名前の通りあくまでもインストールメディアを作成するツールです。

このツールは大型アップデートのバージョンごとに存在しますが、新しい大型アップデートが配信されるとメディア作成ツールも新しいバージョンに置き換わってしまい、過去のバージョンのものは入手できなくなります。

ただし、過去のバージョンのメディア作成ツールを使って、対応するバージョンのインストールメディアを作成することは今でも可能のようです。

そのため、上記でも触れていますが、過去のバージョンに対応したメディア作成ツールを持っていれば、対応する古いバージョンの Windows10 に戻すことが可能です。
※過去のバージョン（November Update以前）では、サポートが終了しています。

Creators Update（バージョン1703）以降のメディア作成ツールからは、最新のメディアしか作成できなくなっております。そのため、次の大型アップデートが公開される前にメディア作成ツールを利用してメディア（isoファイルかUSB）を作成しておく必要があります。

以上のことから、Windows10で次期大型アップデートの配信日が決定し、間近となった場合は、アップデートの配信前に現バージョンの最終のメディア作成ツールをダウンロードしてメディア（isoファイルかUSB）を作成しておくと何かトラブルが起きてしまった際の対応に便利だと思います。