ウィルスやスパイウェアが原因の場合

以前「パソコンの起動が遅い、動作が重い原因は？？」という記事で、
大きく4つの原因が考えられますよ～と書きました。

考えられる4つの理由

1. パソコンの性能が低い
2. 常駐しているソフトウェアが多い
3. パソコンの不具合
4. ウィルスやスパイウェアに感染している

1つひとつ単体で起きてくれれば問題は単純ですが、実際はそう簡単ではなく、いくつか絡み合うことも少なくありません。
だからこそ「よくわからない・・・」とお困りになるのだと思います。

今回はこのシリーズ最後となるウィルスやスパイウェアに感染している場合に着目し、原因と対策について書きたいと思います。

「ウィルス」や「スパイウェア」という言葉、聞いたことあるけどなんだろう？という方多いのではないでしょうか。
ウィルスとスパイウェアを区別して説明するのはなかなか難しいかもしれないので、「ウィルス」とひとくくりで表現する人などもいるようです。

具体的に分けて表現すると以下のようになるかと思います。

• ウィルス（コンピュータウィルス）

パソコンのデータを勝手に削除・破損したり、ブラウザを勝手にたくさん開いたり突然ポップアップ広告が表示されるなど、ユーザーの意図していない動作をさせたりするものです。
この手のウィルスは、ネットワーク上の他のパソコンに感染していったり、ウィルスを添付したメールを勝手に登録されているメールアドレスに送信するなど、表側に動作がわかる形で動きます。

• スパイウェア

「情報を盗む」ことを目的としたソフトウェアです。
パソコンを利用しているユーザーの個人情報などを、ユーザーが気が付かないように勝手に外部に情報を送信します。
ネットバンキングやWebでの商品購入などが身近になってきた最近では、ユーザーの口座情報やクレジットカード情報を盗み取ることで知られていると思います。
ウィルスとの決定的な違いは、情報収集が目的であるため、他のパソコンに感染することなどはせず、ユーザに気づかれないように活動するため、なかなか気がつきにくい点にあります。

また、デスクトップやブラウザに悪質な広告が表示されて消えないということがあります。
こういったものもウィルス・スパイウェアの一種になります。

「自分は大丈夫」とお考えの方も多いかと思いますが、意外と身近に感染する原因があります。
よくある感染源は、メールにウィルス感染している添付ファイルがあり、添付ファイルを開くと同時に感染することがあります。
他には、お金を払わずに使えるソフト（フリーウェア）などのソフトウェアをインストールした際に、そのソフトウェアに含まれていて感染します。とくに、外国製のものに多く含まれています。
あるいは、Webページを閲覧しているだけでも感染してしまうこともあります。

ポップアップやブラウザが勝手に際限なく表示されるような場合に、表示する処理にパソコンの処理が集中することで、パソコンの動作が重くなってしまいます。
また、それだけではなく、閉じても閉じても表示されるため本来の業務に利用できなくなるばかりか、メモリの限界を超えてしまいパソコンが固まってしまうこともあります。
多くのスパイウェアが裏で動くことによって、常駐ソフトの時と同様に、裏でパソコンの処理が集中してしまい不安定になることもあります。

これは、パソコンの動作に関する対策というよりは、ウィルス感染した際の対処法になるかと思います。
まず、ウィルスやスパイウェアの感染が疑われ場合、ウィルス対策ソフトなどで感染しているかどうかのチェックを行い、感染が判明した場合は引き続き駆除を行います。
それでも、おかしな動きが出る場合は、スパイウェアを駆除するための削除ツールを使用します。
これらを行っても予期しない動きが起こる場合、最終的にはパソコンのリカバリーなど初期化を行う必要が出てきます。

ウィルスやスパイウェアによる被害は、本業やお客様にも多大なご迷惑をおかけすることになります。
仕事で使うパソコンは当然ではありますが、不要なソフトウェアのインストールや、不要なWebページへのアクセス、心当たりのないメールを開くことなどは行わないようにすることが大切だと思います。

今回で「パソコンの起動が遅い、動作が重い原因は？？」シリーズは最終回となります。
これらの記事が、少しでも困っている方の「なるほど」につながれば幸いです。

今後ともBizサポートをよろしくお願いいたします。

「パソコンの起動が遅い、動作が重い原因は？？」シリーズのバックナンバーは以下になります。

1. パソコンの起動が遅い、動作が重い原因は？？
2. パソコンの性能が低い場合
3. 常駐ソフトウェアが原因の場合
4. パソコンの不具合が原因の場合