「Facebook」には2種類のページがあることをご存知でしょうか?
普段何気なく利用していて気がつかない方もいらっしゃるかもしれませんが、Facebookには「個人アカウント」のページと企業などが使うべき「Facebookページ(ビジネスアカウント)」があります。
Facebookは個人で利用する場合には、個人名で登録をして利用することが原則となっています。
したがって、企業や団体、個人事業主(以降。企業と表記)が「個人アカウント」に、企業名で登録し運用することは規約違反になります。
現在多くの企業などでは、Facebookで情報発信をしています。
これは全て規約違反になるのでしょうか?
いいえ、規約違反ではありません。なぜでしょう?
そこで出てくるのが「Fecebookページ(ビジネスアカウント)」になります。
企業がFacebookを利用し営業活動を行う場合、「Facebookページ」を使うことになり、多くの企業はそのようにして情報発信をしています。
しかしながら、そのことを知らない企業が少なからずあり、悪意なく個人アカウントページに企業名で登録をしてしまい情報発信を続けていることがあります。
現状、問題なく利用し続けられているかもしれませんが、規約違反である以上、いつFecebook側がこういったユーザーのアカウントを停止してもおかしくはありません。
個人ページとFacebookページの違い
では、Facebookの「個人アカウント」と「Facebookページ」とは何が違うのか?
簡単にですがまとめました。
個人ページ
- 登録:原則個人名
- 友達、ファン:友達申請が出来、友達の上限は5000人まで
- 他人ページへの「いいね」や書き込み:全公開の投稿や友人の投稿には「いいね」やコメントの書き込みができる
- Facebookページへの「いいね」や書き込み:全公開の投稿やファンの投稿には「いいね」やコメントの書き込みができる
- ページの公開範囲:Facebookにログインしている人のみ閲覧可能
- Googleなど検索エンジン:検索には表示されない
- インサイト機能(アクセス数や「いいね」数を調べる機能):使えない
- Facebook広告:出せない
【Facebookの個人アカウントページの見た目(PC)】※ 一部画像を加工しています
Facebookページ
- 登録:企業名やサービス名で登録(個人名も可)
- 友達、ファン:ページについて「いいね」を押してくれた人を友達ではなく「ファン」表現。ファンの上限は無く無制限
- 他人ページへの「いいね」や書き込み:個人ページの投稿への「いいね」やコメントの書き込みはできない。
- Facebookページへの「いいね」や書き込み:全公開の投稿やファンの投稿には「いいね」やコメントの書き込みができる
- ページの公開範囲:Facebookにログインしていない人でも見ることができる
- Googleなど検索エンジンへの反映:検索に表示される
- インサイト機能(アクセス数や「いいね」数を調べる機能):使える
- Facebook広告:出せる
【FacebookのFacebookページ(ビジネスアカウント)の見た目(PC)】
それぞれの項目での個人アカウントとFacebookページの具体的な違い
続けて、上にあげた各項目が、個人アカウントとFacebookページそれどれにおいて、具体的にどういった違いやデメリットがあるのか詳しくまとめました。
登録について
個人アカウントは規約上個人の名前で登録し利用することになっています。企業名などで商用利用する場合はFacebookページで登録する必要があります。
企業が個人アカウントを利用していた場合は規約違反となります。
友達、ファンについて
個人アカウントでは「友達」と表現し、Facebookページでは「ファン」表現。個人アカウントでは、友達同士の相互で「いいね」やコメントのやり取りができるが、Facebookページでは、個人アカウントに対して「いいね」やコメントはできない。
ただし、Facebookページ同士であれば「いいね」やコメントは可能。
ページの公開範囲について
個人アカウントはFacebookにログインしている人しか見ることが出来ず、Facebookページはログイン状況に関係なく見ることが出来る。
企業がFacebookを利用する目的として、不特定多数の多くの人に情報を発信し、顧客を獲得することであると考えた場合、個人アカウントでは、ほとんどその目的を果たすことができません。
ましてや、個人アカウントの公開設定を「友達」などに限定してしまっている場合は、既存の顧客に新規顧客獲得のための情報発信をしていることになります。
【Facebookログアウト時、個人アカウントにアクセスした際の見た目(PC)】
【Facebookログアウト時、Facebookページにアクセスした際の見た目(PC)】
Googleなど検索エンジンへの反映について
個人アカウントはGoogleなどの検索エンジンに反映されませんが、Facebookページは検索結果に反映されます。
上記の公開範囲と同様、個人ページで発信した情報は検索結果に反映されることが無いため、どれだけ積極的に有益な情報発信をしても多くの人に知ってもらうことはできません。
インサイト機能(アクセス数や「いいね」数を調べる機能)について
個人ページでは「いいね」の数やアクセス数を調べることができないが、Facebookページでは可能であり、Facebook内でのアクセス解析ができる。
Facebook広告について
個人アカウントではFacebook広告を出すことが出来ませんが、Facebookページでは出すことが可能です。
Facebook広告は、広告を出したい業種や年齢層などをFacebookに登録している個人の情報から選択して効果的に出すことが可能です。
企業が、個人アカウントで運用している場合は早期の切り替えを
以上のことから、企業や団体、個人事業主が営利目的で個人アカウントを利用することは、規約違反であることはもちろんのこと、それ以外にも本来の目的に沿わないデメリットが多くあることがわかると思います。
何よりも、広く自社の営業活動を知っていただくために行っている情報発信が、その目的に沿っていないということが問題だと思います。
現在、個人アカウントで企業情報を発信している場合は、いち早くFacebookページへ切り替えを行うことをお勧めいたします。
Facebookページの作り方がわからない、現在個人アカウントで運用してしまっているけれど、切り替えることは可能か?などの疑問がありましたら、Bizサポートまでお気軽にお問い合わせください。
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