さくらのレンタルサーバーで無料SSLの「Let’s Encrypt」をコントロールパネルから設定できるようになり、更新も自動で行えるようになりました。
さくらレンタルサーバー 無料SSLサーバー証明書 Let’s Encrypt
SSL化するには、通常有料であることが多く、必要性を感じない限りなかなか導入するまでに至らないものでした。
また、無料である「Let’s Encrypt」も無料であるがゆえに、手動で設定を行う場合、発効までに手間がかかったり、証明書の有効期限が90日であるため、90日ごとに更新作業を行う必要があり、手間がかかってしまう点がネックとなりなかなか導入しにくい状況にありました。
※さくらレンタルサーバー以外でも、ロリポップやエックスサーバーなどでもすでに「Let’s Encrypt」の設定が可能になっており、ヘテルムでも10月から可能になるようです。(ヘテルムは10月上旬という告知があったようですが、18日現在公式に開始した旨のページが無いのでまだのようです。)
しかし、今回コントロールパネルから導入が可能となり、更新が自動で行われることになったことで、サーバー側の設定がかなり楽になりました。
そこで、今回BizサポートのWebページの常時SSL化を行いました。
SSL化前後のGoogle Chromeのアドレスバー表示
SSL化前後のFireFoxのアドレスバー表示
常時SSL化のメリット・デメリット
これまで非SSLの状態で運用してきたWebサイトを常時SSL化する場合、サーバー側の設定を変更するだけで終わりではなく、ソースなどのサイト側の変更も必要になります。
※どのような変更が必要になるのかはWebサイトそれぞれで変わってきます。
ある程度の手間はかかりますので、それなりのメリットとデメリットがわからないとなかなか導入に踏み切れないかと思います。
※SSL証明書には、主に3種類(DV、OV、EV)あり、安全性・信頼性が異なります。以下に記載するものは、どのSSL証明書を導入しても言えることとは限りません。
常時SSL化することのメリット
- ユーザー情報を守ることができる
個人情報を扱うサイト(会員登録性のサイト、クレジットカード情報を扱うサイト、メールフォームを設置しているサイトなど)はもちろんですが、通常のサイトでもCookieや閲覧履歴などにも個人情報が含まれています。
無料WiFiの設置場所が増え、手軽に外出先でWiFiを利用できるようになっていますが、第三者による個人情報を閲覧されるリスクもあります。
あらゆるサイトで常時SSL化を行うことで、ユーザーの個人情報を守ることができるため、ユーザーの安心にもつながります。 - Webサイトの信頼性が上がる
先に述べたことにも関連する部分ですが、SSL化することでアドレスバーに?マークが付きます。SSLについてわからないユーザーがアクセスしてきた場合でも、視覚的に「このサイトは安全なページ」であることを伝えることができるため、Webサイトの信頼性が高まります。 - Googleからの評価が上がり、SEO対策となる
2014年にGoogleはSSL化しているかどうかを検索順位の判断基準に含めると発表しました。
当然、単にSSL化したからといって検索結果の上位になるわけではなく、サイトのコンテンツ(内容)がユーザーにとって良いものであるかどうかが前提になります。
同じようなサイトがあった場合「SSL化している安全なサイトをSEOで優遇する」ということです。
常時SSL化することのデメリット
- 導入には費用と、手間がかかる
証明書費用などの費用や転送などのサーバー設定やパスの修正などの作業など。
すべての作業を代行業者へ依頼する場合は費用がさらに膨らみます。 - HTTPS非対応の広告などは非表示になる
amazonやA8.netなどのアフェリエイト広告をWebサイト上に掲載している場合、表示できなくなる広告がある。 - ソーシャル系のボタンのカウントがリセットされる
ブログサイトなどで、各記事毎にいいねボタンなどを設置している場合、SSL化することでカウントが「0」になってしまいます。
すでに、多くに記事を書いていて、カウント数が多いサイトでは影響が大きい部分だと思います。
以上のことを踏まえて常時SSL化を検討してみてはいかがでしょうか。
常時SSL化の流れは進む
今後は、WebサイトのSSL化の流れは進み、将来的には全てのWebサイトで常時SSL化が必須になってくるのではないかと思います。
個人情報を扱う企業サイトや個人事業主のサイトは必須になってくるのではないでしょうか。
サイトのリニューアルのタイミングや新規作成時にはこれからは常時SSL化を選択肢に入れて検討することが必要になるかと思います。
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