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Microsoftアカウントとローカルアカウントの違い

Microsoftアカウントとローカルアカウントの違い

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Windows95からWindowsを使用する際のアカウントはローカルアカウントでしたが、Windows8からは、ローカルアカウントの他にMicrosoftアカウントという2種類のアカウントできました。

Windows10の場合も同様にローカルアカウントかMicrosoftアカウントのどちらかでログインし使用することになります。

新規でWindows10をインストールする際や、Windows7やWindows8でローカルアカウントからアップグレードされた方は、初めの設定の際にWindows10ではどちらで使用するかを設定する場面があったと思います。

では、ローカルアカウントとMicrosoftアカウントは何がどう違うのでしょうか?

特に問題が無いのであれば、今まで通りローカルアカウントのいいんじゃない?と感じる方も多いと思います。

そこで、Microsoftアカウントを使うことのメリットやデメリットついて記載していきたいと思います。

アカウントとは

まず、アカウントって何?と思われる方もおられると思いますので簡単に説明を。

Windowsを使用する際には必ずアカウントを作成して利用します。

アカウントを作成し、作成したアカウントでWindowsにログインすることで利用者それぞれに合った環境で使うことができます。

例えば、同じパソコンをAさんとBさんが共通で使用している場合、Aさんのアカウントで作成したファイルなどは、基本的にはBさんのアカウントでログインしたWindowsでは見ることができません。また、Aさんが使っているブラウザのお気に入りもBさんのアカウントでは使うことができません。

このように、アカウントとは利用する人それぞれ用の部屋(環境)と考えるとわかりやすいと思います

ローカルアカウント

ローカルアカウントは、先にも記載したようにWindows95の時から存在しているアカウントの種類で、各パソコン毎に個別に作成するものであり、同じ人が複数のパソコンの持っている場合などは、各パソコンで個別にアカウントを作成する必要があります。そのためローカルアカウントという名前であり、複数のパソコンを同じ利用者が使用する場合でもそれぞれ異なる環境で使用することになります。(同期することができません。)
※「同期」とは、複数のパソコンがあった場合、一つのパソコンのデスクトップの壁紙を変更すると自動的に他のパソコンのデスクトップの壁紙が同じものに変更されるようなことです。従って、同期ができると別のパソコンを利用していても同じ環境で使うことが可能になります。

ローカルアカウントの場合は、異なるパソコンに同じ名前のアカウントを作成しても、それぞれは別のアカウントになります。

また、Windows10ではローカルアカウントでログインしている場合、基本的にはWindowsストアからアプリをインストールしたり、クラウドサービスのOneDriveやSkypeなどマイクロソフトのオンラインサービスにアクセスするためには別途Microsoftアカウントでログインすることで、Microsoft オンラインサービスとの連携が可能になります。

Microsoftアカウント

Microsoftアカウントとは、Windows8から使用されるようになった比較的新しいアカウントの種類になります。

インターネット技術の発展によりクラウド上でアカウント情報を一括で管理する時代となり今後推奨されていくアカウントになると思います。

Microsoftが提供するアカウントサービスで、Windowsにログインするためだけのアカウントではなく、Outlook.com(Micorosoftの電子メールサービス)やOneDrive(クラウドストレージサービス)、SkypeやXBOXなどMicorosoftが提供するサービス全てで同一のアカウントを使用することができます。
Windowsサービス一覧

Microsoftの提供サービスを利用する場合、アカウントを1つに統一できるため、サービス毎にIDやパスワードが異なり煩雑になることを防げ、利便性が増す効果があります。

さらに、Microsoftアカウントを使用してWindowsにログインすることで、1つのアカウントで異なる複数のパソコンにログインすることができ、個人の設定などをクラウド経由で同期することが可能です。

Microsoftアカウントを使用するメリットとデメリット

ローカルアカウントとMicrosoftアカウントそれぞれの説明を見て、何となく違いが判っていただけたと思います。

では、より具体的にMicrosoftアカウントを使用した場合のメリットをまとめました。

  • 家族でパソコンを共有する場合、家族のアカウント管理を行うことができる
  • Windows10でライセンス認証が必要になった場合、Microsoftアカウントでしか認証できない場合がある
  • Windowsストアアプリがインストールできる
  • 違うパソコンにも同じアカウントでログインでき個人設定やアプリの共有が可能
  • クラウドサービスであるOneDriveなどMicrosoftの他のサービスも使える

特にメリットが大きいと考えられるのは、お子様がいる家庭では子供用のアカウントを作成して、利用時間の制限などの設定で行うことで管理が可能となります。

また、Windowsのライセンス認証は今まではオンライン認証の他に電話によるオペレーター対応の認証方法がありましたが、今後はMicrosoftアカウントで使用デバイス(使用しているパソコン)の情報を管理していくことで電話によるオペレーター対応の認証方法が廃止されていく流れになるのではないかと思われます。

その場合、Microsoftアカウントを使用してログインしていないとアカウントとデバイスの紐づけができないためライセンス認証ができない状況になる可能性があります。
※現時点ではマザーボードやシステムドライブといった大がかりなハードウェア変更を行った場合のライセンス認証で利用されています。(Windows 10に実装予定の新ライセンス認証機能を試す)

デメリットとしては、アカウント情報がMicorosoftで保存管理されるため、何らかの形で情報漏洩の危険があるという部分だと思います。

以上が考えられるメリットとデメリットになりますが、この記事を参考にしていただき、皆様のご利用環境に合わせて、ローカルアカウントとMicrosoftアカウントどちらを使用するかをご検討いただければと思います。

 

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